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大腸CT検査



大腸CT検査とは

マルチスライスCTを利用した新しい大腸検査方法です。
大腸に炭酸ガスを注入し大腸全体を拡張させ、マルチスライスCT装置を用いて撮影を行うことで、あたかも腸の中を観察しているかのような仮想内視鏡像を得ることができます。
大腸内視鏡検査や、注腸造影検査と比較して苦痛が無く、スムーズに大腸を検査することが可能です。欧米では、すでに“CTコロノグラフィー(CTC)”として大腸がん検診の第一選択です。2010年の罹患数では大腸癌は胃癌に次いで2位となっています。日本でも当院を始め多くの病院で、大腸がんの早期発見に努めております。

検査の流れ

◆検査前日◆

下剤と大腸検査用の検査食を召し上がっていただきます。

◆検査当日◆

便の確認をさせていただきます、残便がある場合、追加の下剤(浣腸など)を使用します。

  1. 細いチューブを肛門から挿入し、炭酸ガスを注入して大腸を拡張します。
  2. うつ伏せと仰向けの二体位でCT撮影を行います。
  3. 撮影後、肛門に入っているチューブを抜きます。
  4. 撮影したCT画像データをもとに画像処理を行い、大腸の仮想内視鏡像を作成し、診断を行います。説明は1週間後に来院していただきます。
  5. 検査後は普通に食事をしていただいて結構です。


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  • 排ガスのみで腹満感が早期に解消されます。
  • 炭酸ガスは腸管からの吸収が空気の130倍早いため、検査後の腹満感が早期に解消されます。
  • 注腸検査と違い、検査後に下剤の服用はいりません。
  • 大腸がんは早期でほぼ100%近く完治します。

大腸CT検査の長所と短所

大腸CTは苦痛が少なく、6mmのポリープ・がんなどの見つかる割合は内視鏡とほぼ同等です。

大腸がんの早期発見のために定期的な検査が非常に重要です。
大腸CT 大腸内視鏡検査
長所
  • 苦痛の少ない検査です。
  • 大腸の全体像や病変の形状、他臓器との位置関係が正確に把握できます。
  • 大腸内視鏡の実施が困難な方にも行えます。
  • 直接腸内を内視鏡で観察できるため、病変を見つける能力が優れています。
  • 病変があった場合に、組織の採取が可能です。
短所
  • 病変の色や硬さの情報は得られません。
  • 病理組織を採取することはできません。
  • 少量ですが医療被曝があります。
  • 腸内に内視鏡を入れて観察するため、苦痛を伴うことがあります。
  • 腸のヒダの裏側などの内視鏡の死角となる位置の病変は見つけにくいです。
  • 極めて稀ですが、内視鏡で腸内を傷つけることがあります。