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整形外科
整形外科のご案内
整形外科は運動器の疾患を扱う診療科です。運動器とは、体を支え動かす骨、関節、筋肉、神経などが含まれ、それぞれの病気や、肩や足腰が痛い、歩きにくい、正座ができなくなるなど、加齢に伴い日常生活動作が辛くなる症状、スポーツによる怪我、交通事故による外傷などを扱います。
整形外科の対象となる病気や怪我は、子供から高齢者まで年齢層が幅広く、それぞれの年令層に合った治療、リハビリテーションを行います。
特に近年高齢化が進み、介護を必要とする人口が増加傾向にあるため、健康寿命を伸ばし家族と共に暮らせるように運動機能を保つお手伝いをします。
整形外科の主な症状と考えられる代表的疾患
1. 加齢に伴う症状と疾患
- 膝が痛い、腫れる、水が溜まる、正座ができない
- 変形性膝関節症、偽痛風
- 股が痛い、胡座がかけない
- 変形性股関節症 大腿骨頭壊死
- 腰が痛い
- 変形性腰椎症、骨粗鬆症、腰椎圧迫骨折
- 足が痺れる、長く歩けない
- 変形性腰椎症、脊柱管狭窄症
- 肩が痛い、動きが悪い
- 肩腱板損傷
- 手が痺れる、歩きにくい
- 頚椎症
- 足が痛い、変形
- 外反母趾、扁平足
- 肩が痛い、動きが悪い
- 肩腱板損傷、40肩、50肩
- 頚が痛い、手が痺れる、歩きにくい
- 頚椎症
2. 全身の関節痛を伴う疾患
- 手関節痛、朝のこわばり、指の腫れ
- 関節リウマチ、膠原病
- 母趾の腫れ、激しい痛み
- 痛風
3. 子供の疾患
- 膝が痛い
- オスグット病、円盤状半月
- 肘が痛い
- 肘内障、野球肘、離断性骨軟骨炎
- 股が痛い、破行
- ペルテス病
- 多関節が痛い、腫れる
- 若年性関節リウマチ、SLE
- 背筋が曲がる
- 側湾症
- 股が痛い、破行
- ペルテス病 骨頭すべり症
4. スポーツ外傷・障害
- 膝
- 前十字靭帯断裂、内側側副靱帯損傷、半月板損傷、膝蓋骨脱臼
- 肩
- 腱板損傷、脱臼、鎖骨骨折、肩鎖関節脱臼
- 足、脚
- 関節捻挫、アキレス腱断裂、腓骨筋腱脱臼、肉ばなれ
- 腰痛、脚のしびれ
- 椎間板ヘルニア、腰椎分離症、腰椎すべり症
- 肘
- テニス肘、野球肘
- 指
- マレットフィンガー、バネ指
- 足、脚
- 足関節捻挫、アキレス腱断裂、腓骨筋腱脱臼、肉ばなれ
5. 各種骨折
大腿骨頸部骨折、転子部骨折、腰椎圧迫骨折、鎖骨骨折、橈骨遠位端骨折、骨端線離開骨折など
6. その他
- 腫瘍
- ガングリオン、骨肉腫など
整形外科の守備範囲は広く、新生児から高齢者まで及びます。また全身の骨、関節、筋肉、神経の疾患、外傷が含まれます。症状は多義にわたりますが、多くは “痛い”、“しびれる”、“曲がらない”、“歩けない” といった訴えです。外傷など明らかな原因がある場合には診断は比較的容易ですが、誘因がなく発症する症状には年齢的な特徴があるものや、全身疾患の部分的な症状として現れるものがあるため、他科と協力した診察と治療が必要となります。
当院での診察と治療の流れ
- 症状の発生した状況を詳しく聞き、年齢、性別、生活様式、内科的疾患などの関連性を考慮します。
- 外来で出来る検査(血液検査、徒手的検査、レントゲン検査等)を行い、疾患の範囲を絞り込み、必要に応じて超音波検査、CT、MRIを行います。
- 診断は以上をもとに総合的に行います。
- 診断が確定した後、適切な治療方針を立て十分な説明を行い実施します。
- 機能障害がある場合は、診断に基づいた治療と並行してリハビリテーションを行います。
- 外傷、障害に対して手術的治療を必要とする場合には、説明と同意のもとで実施します。
- 治療開始後は定期的な評価で、治療内容と目標設定の見直しを行い治療の向上を図ります。
- 本院の設備・機能上で対応できない疾患・外傷は、適切な関連施設への紹介を行います。
本院で実施している検査
- 血液、尿検査
- レントゲン検査
- 超音波検査
- MRI検査
- 関節液精密検査
- 骨粗鬆症(骨密度)検査
- CT検査
本院で実施している手術治療
- 関節鏡視下前十字靭帯再建術
- 関節鏡視下半月板縫合術
- 関節鏡視下骨軟骨移植術
- 膝蓋骨脱臼手術
- 人工膝関節置換術
- 人工股関節置換術
- 人工骨頭置換術
- 各種骨折に対する骨接合術
(大腿骨頸部骨折、転子部骨折、鎖骨骨折、橈骨遠位端骨折、足関節骨折、マレットフィンガー など) - アキレス腱断裂縫合術
- バネ指の手術
- 外反母趾矯正手術
- 関節変形矯正骨切り術
など
本院での手術の基本方針は、身体への侵襲が少なく回復が早く見込まれる方法を選択します。術後は手術内容に適したリハビリテーションを医師の指示で理学療法士が行います。
社会復帰は身体の機能評価をもとに適切な時期と制限等を提示します。高齢者で支援、要介護を必要とする場合にはケースワーカーを介して対応します。
医師紹介
副院長・整形外科部長 本庄宏司
- 日本整形外科学会専門医
- 日本整形外科学会スポーツ医
- 日本体育協会スポーツドクター
非常勤医師
- 三井 裕人
- 森下 侑亮
- 林 憲斗
- 橋本 康平
- 赤尾 圭太
- 永谷 健太郎
- 山口 眞幸